インプラントのメリット・デメリット
歯を失った時の治療法に、入れ歯・ブリッジ・インプラントがありますが、どの治療法にもメリット・デメリットがあります。メリットばかりに目がいってしまいますが、デメリットも把握したうえで治療法を選択することが大切です。
治療について、医師任せにしてしまう方はいませんか?近年は、歯科診療が進歩して、同じ症状でも可能な治療法は複数あります。ご自身で治療について理解し、納得して治療に挑むことが大切です。
インプラント治療は、メンテナンス期も含めると患者様とは長いお付き合いとなります。患者様との信頼関係を大切に、治療について包み隠さずご説明し、ご理解いただいてから治療を開始いたします。インプラントとは何か、詳しくお知りになりたい方は、こちらでご確認ください。
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メリット - 健康な歯を削る必要がない
(残っている歯を守る) - 入れ歯よりも咀嚼能力に優れている
- 骨が痩せるのを防げる
- 見た目の良い歯(人工歯)を装着できる
- 健康な歯を削る必要がない
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デメリット(リスク等) - 保険がきかない(自由診療)
- 手術が必要になる
- 治療期間がブリッジ等に比べ長い
- 術後はメンテナンスが必要になる
- 術後痛み・腫れが出る可能性がある
インプラントのデメリット
保険がきかない(自由診療)
インプラント治療は保険が適用となりません。支払方法によって、一度の負担を軽減することは可能ですが、保険のブリッジ・入れ歯に比べると費用が高額になってしまいます。当院では、術前カウンセリングにて、費用や支払い方法についてもご説明しています。ご自身の場合の費用について把握したうえで、治療法をご検討いただきたいと思います。
手術が必要になる
イインプラント治療は、顎の骨にインプラントを埋入する手術が必要となります。麻酔により痛みなく治療を受けていただけますが、ブリッジや入れ歯に比べると、やはり体の負担は大きくなります。そのため、重度の全身疾患をお持ちの方は、治療をお断りする場合があります。
治療期間がブリッジ等に比べ長い
インプラント治療にかかる期間は、お口の中の状態や治療部位によって異なりますが、通常4~6ヶ月かかります。埋入したインプラントが骨と強く結合するまでに期間を要するため、ブリッジや入れ歯に比べて治療期間が長くなります。
術後はメンテナンスが必要になる
インプラントは虫歯になることはありませんが、歯茎の健康を維持できるとは限りません。「インプラント周囲炎」という、歯周病のような病気になります。長期的にインプラントを機能させるには、適切なメンテナンスが必要になります。定期的に受診いただき、専門的なケアやチェックを行う必要があります。
インプラント手術における注意点
- 手術前日は、しっかりと睡眠をとるようにしてください。
- 静脈内鎮静法下で手術を受ける場合、帰宅時に車・バイク・自転車の運転はできません。車でご来院いただいた場合は、付き添いの方に運転してもらう必要があります。
- 手術当日は、若干の出血がありますが、うがいをし過ぎない・強く行わないようにしてください。
- 術後に痛みや腫れがある場合は、痛み止めを服用し、軽く冷やしてください。(痛みがない場合には、痛み止めを飲む必要はありません)
- 処方します抗生物質は途中で服用をやめたりせず、医師の指示に従って服用してください。
- 上顎の手術を行った場合、鼻血が出やすくなる場合があります。強く鼻をかまないようにしてください。
- 喫煙は傷の治りを悪くするため、術後は控えていただきます。
- 飲酒・入浴・激しい運動は血行を促進し、止血の妨げとなるため、術後は避けていただきます。(シャワーで済ませるようにしてください)
- 舌や指で治療箇所を触れないようにしてください。治療箇所に負担をかけることは、骨との結合や傷口の治癒の妨げになります。
- 傷口に負担をかけないよう、術後は治療を行った箇所で噛まないようにしてください。
- インプラント治療が完了したら、メンテナンスにお越しください。インプラントを長く機能させるには、メンテナンスが必要です。また、定期的なメンテナンスが保証を受けるための条件です。
- 帰宅後に異常があった場合はご連絡ください。
当院では、全身疾患をお持ちの患者様にも、リスクを低減して治療を受けていただけるよう、歯科麻酔医立ち合いのもと静脈内鎮静法を併用したインプラント治療もご提供しています。さまざまなリスクに応じて対策を行い、すべての患者様に安全性の高い治療をご提供できるよう努めています。
当院では、「インプラント無料相談」を実施していますので、持病をお持ちの方や顎の骨が足りない方など、リスクがご心配な方もお気軽にご相談ください。
来院相談だけでなく、オンラインでご自宅からご相談いただくことも可能です。
「インプラント無料相談」は、こちらで詳しくご紹介しています。
インプラントのメリット
健康な歯を削る必要がない(残っている歯を守る)
インプラントは1本1本独立して埋め込みます(オールオン4を除く)。そのため、ブリッジのように隣接する健康な歯を削ったり、負担をかけたりすることはありません。インプラント治療においては、他の歯への負担を心配することはないでしょう。
入れ歯よりも咀嚼能力に優れている
総入れ歯の場合、自分の歯に比べて噛む力が大きく低下するため、噛みにくく、食事に苦労する方も少なくありません。また、熱いものを気軽に口にすることができない人も多いのです。
しかしインプラントは、自分の歯と同程度の噛む力まで回復でき、自分の歯と同じ感覚で噛めます。
骨が痩せるのを防げる
咀嚼にはさまざまな効果がありますが、骨が痩せるのを防ぐ働きもあります。しかし、歯を失って咀嚼による刺激が骨に伝わらなくなると、骨が少しずつ痩せてしまいます。インプラントは、歯だけでなく歯根も取り戻せる治療であるため、骨が痩せるのを防ぐというメリットもあります。
見た目の良い歯(人工歯)を装着できる
ブリッジ治療の場合、保険が適用になりますが、治療部位によっては金属しか保険が適用になりません。また、部分入れ歯の場合、金属のバネが目立ってしまいます。インプラントは、審美性の高い素材を使用でき、天然歯に近い審美性を回復することが可能です。